| 2017年度ミューズの子を発行いたしました。 前期予定表はこちらをご覧ください。 |
| 一羽の弱ったこまどりを | |||||
| もし一人でも誰かの心が避けるのを停められたら | |||||
| 私が生きていることは無駄にはならないでしょう | |||||
| もしひとつでも痛みを軽くしてあげられたら | |||||
| あるいは 苦痛を鎮めてあげられたら | |||||
| あるいは一羽の弱ったこまどりを助けて | |||||
| もう一度巣に戻してあげられたら | |||||
| 私が生きていることは無駄にならないでしょう。 | |||||
| これは19世紀アメリカの女流詩人、エミリー・ディッキンソン(1830~86)の詩です。彼女はニューイングランドの内陸地、アマーストで生涯を過ごしました。没後に1700編あまりの短詩が見つかり、世に知られるようになりました。海からも都会からも遠く離れた村の静かな邸宅のなかで、彼女は想像の翼を広げ、小さな鳥や石の存在から宇宙の果てまではばたき、天国のことや愛と孤独、生と死をうたっています。 | |||||
| フェリス音楽教室 室長 立神粧子 | |||||
